美容について詳しい方や、肌の勉強をした方はご存じだと思いますが。
線維芽細胞は、真皮にある結合組織を構成する細胞の1つで、
コラーゲンやエラスチン(肌に弾力を与える)、ヒアルロン酸(潤い)といった真皮の成分を作り出す働きをしています。
テレビなどで、「老化でコラーゲンの質が悪くなる」だとか、
「ヒアルロン酸が減る」だとか、耳にすることがあると思いますが。
これは線維芽細胞の力が弱くなっているからです。
以前にもお話しした「酸化」ですが(酸化とは、紫外線やストレス、そして加齢などにより、活性酸素が増加し体が肌が錆びる事)
その活性酸素が、大事な大事な肌の要である線維芽細胞を弱らせてしまい、
それによってコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減り、元気のないシワやたるんだ肌になってしまう
という悪循環に陥ってしまうのです。

ですから、逆に言えば、この
「線維芽細胞」を元気にしてあげれば、
お肌全体が元気でハリのある健康な肌になる!!
とエステサロンで働いているときに、耳にタコができるほど聞いてきました。
そして「線維芽細胞が何より大切だ!」
と私には宗教並みに刷り込まれています(笑)
もちろん、実際は大切なものは他にも色々あって、バランスが大切なのですが
線維芽細胞は抜きん出て大切だ!とここに宣言します。
線維芽細胞を活性化すると、アンチエイジングや若返りだけでなく、「美肌」に繋がるのです。
では、どうすれば線維芽細胞は元気になってくれるのでしょうか?
線維芽細胞を活性化
線維芽細胞を活性化するには、まずは弱らせないために
活性酸素から守ることが大切です。
いくら活性化させたところで、活性酸素で酸化させていては意味がありません。
線維芽細胞は、紫外線のUV-A波により、真皮の美肌成分を分解する酵素をたくさん出してしまいます。
以前にもお話ししましたが、紫外線対策は必須です。
UV-A波は、波長が長く、雲や霧、窓ガラスを通過し、皮膚深部の真皮にまで到達します。
また、年間を通し、曇りの日でも降り注いでいます。
日焼け止め選びはSPFだけでなく、
UV-A波対策に、PA+PA++PA+++PA++++といった表記にも注意してください。
それから、ビタミンCやポリフェノール、アスタキサンチンなど、抗酸化作用のある食品を摂りましょう。
肌に良い食材は知ってて助かった〜!見た目年齢に差が出る若返る美肌になる食事の記事を参考になさってください。
そして、線維芽細胞を活性化するにはいくつか方法があります。
一番効果が高いのと聞かれれば、
クリニックで「自分の線維芽細胞を培養して移植」という方法があります。

この方法は、自分の細胞を採取し、増殖させ、これを気になるシワの部分に移植する方法です。
自分の細胞を使うので、安全性が高いのが魅力ですが、はっきり言って高額です。
セレブでもない私には到底無理な話しです。
クリニックやエステサロンを活用する場合には、
レーザーやフォトフェイシャルという施術があります。
こちらも高価ですが、フォトフェイシャルは私もサロン勤務時代、お気に入りでした。
直接、線維芽細胞を刺激し、活性化する事が出来ます。
余裕があり、毎月1回なら出来るという方にはおすすめです。
クリニックだと、「FGF注入法」というものもあります。
成長因子の一つであるFGFを真皮層に注入して、線維芽細胞を活性化させるというものです。
「そんなの通ってる時間も予算もないよ!」という方は、
線維芽細胞を活性化させる成分が入っている美容液やサプリで摂るのが一番現実的でおすすめです。
・レチノール(トレチノイン)
・ビタミンC
・プラセンタ
・FGF
などが有効です。
トレチノインはサロン時代に使っており、細胞の活性化により、シワ、シミに効果的ですが、ターンオーバーが促進されるので、皮が剥けるような副作用的な症状が出る場合も多いです。
プラセンタは馬プラセンタのエイジングリペア

あとは自宅でできるケアだと、 美顔器を使うことでしょうか。
・エレクトロポレーション(皮膚に微細な穴をあけて有効成分を注入する)
・マイクロカレント(生体電流と同じ微弱電流が線維芽細胞を活性化させる)
・フォトフェイシャル(先ほど説明したものの自宅用ですが、自宅用のものがどこまで効果があるかは不明です。)
それから、ミネラルも線維芽細胞を活性化すると言われていますので、
食事やサプリで積極的に摂取してください。
経済的な事とか、時間とか、人によって状況はそれぞれ違いますので、
自分が出来る範囲でベストを尽くしましょう。
今日は「線維芽細胞」が大切なんだ!という、
この舌を噛みそうな名前を覚えてもらいたくて取り上げました。
皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。